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トイレの手摺 1

  トイレでは、一般的にL型手摺や 介護が必要な時には可動式の横型手摺が
用いられます。
今回は取り付け頻度の高いL型手摺についてメモします。
( 車椅子によるトイレ利用時の手摺の取り付け位置については、
次回のブログに掲載する予定です。)

  衛生器機メーカーでは、衛生器機の他に障者用の手摺も製造販売しており、
カタログにはトイレ内での一般的な取付け例などが記載されていますから、
参考とすることができます。

その際に気をつけたいのは、
例えば 大工さんに手摺の取り付けを依頼する場合、
大工さんは 施主から要望がなければ カタログにあるように
床から約70cmの位置に手摺を取り付けますが、しかし実際に使用してみると
「70cm」の位置では少し高すぎて使いづらいことが多いようです。
これは、便座面と手摺との距離が離れすぎていることによる為と思われます。

  一般的に大便器の便座面の床からの高さは約38cm、 
便座面に洗浄式便座をのせた場合には約40cmになりますから、
床から約70cmの位置にある手摺と便座面との間の距離は30cmになります。
例えば、座面が水平な椅子に座って、座面から30cmの位置に肘を置いてみると、
肩が上がってしまうことがわかります。
肩があがった状態では、思うようには手摺りに力が伝わりません。

  肘掛け椅子に座ってみると よくわかります。
肘掛は、椅子の座面から20~25cmの位置に設けられていて、
椅子にすわって肘を掛けたとき、肩が水平に近くなる程座り心地が良くなり、
また、椅子から立ち上がるとき、肘掛けを支えとしやすくなります。
(椅子から立ち上がるとき 少し前かがみの姿勢になりますから
その分肩の位置が下がります。
その際 支えとする肘掛けが、座面から20~25cmの高さにあることで、
この肩の下がり具合を調整しやすくなるのでしょう。)

  大便器の便座面の床からの高さ約38cm(洗浄式便座をのせた場合には約40cm)、
便座面から手摺までの高さが20~25cm として、床から手摺までの高さが約60~65cmを目安とすると良いでしょう。
また、手摺りを取り付ける際の大便器からの水平距離は、
L型手摺の縦手摺の位置が 大便器の先端から15~30cmが一般的ですが、
身体機能が低下するほど便座から離した方が使い勝手が良くなるようです。

  利用する人の体格よって便座面から肘までの高さは異なり、
また身体機能の程度も人によってそれぞれ異なりますから、
手摺りを取付ける際には、実際に便座に座り肘を曲げてみて取付け高さを調整し、
仮留めした上で便座から立上がるなどして、使い勝手の良い位置を決めると
良いでしょう。

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