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自由な発想

これまでリビングやダイニング、キッチンという室名を使って文章を書いてきましたが、
しかし室名のとおりに各室が壁で仕切られている必要はありませんから、
大きな一部屋がLDKであっても希望したとおりの造りであればそれでよいことです。

LDKは、公共住宅を構成する概念として用いられて以来、今では住まいの
大きさや部屋数をあらわす物差しのような言葉になっていますから、
例えば我が家を思い描く時にもLDKの文字で部屋割りをしたり、
人に自分の家を説明するときにもLDKを使っているようです。
また、人はそれぞれにLDKのイメージを持っているでしょうから、
「3LDK」と聞いてイメージする家の大きさもまた人それぞれです。

もしかすると、このLDKが住まいについての意識の中に知らぬ間に根付いて
しまっていて、その為に例えば住まいを思い描く時、意識がLDKに縛られて
室名や部屋数に向かい、自由な発想の妨げになっているのかもしれません。

キッチンは必要とする機能からも独立していた方が良いでしょうが、
LDについてはもっと自由に考えても良いように思います。
例えば、リビングという名の部屋をつくってそこでくつろぐのではなく、
くつろぐ場所をつくって、そこをたまたまリビングと呼ぶ、というように。
そうすれば「リビングだから応接セット」ではなく、「趣味の鉄道模型が
走り回るからリビング」にもなるように思います。

この他にも例えば「玄関だから靴をぬぐ」と言うのも、
ちょっと別の見方が出来るのではないでしょうか。
日本人の「清潔」に対する感性として、履物をぬいで家にあがることは
覆しようのないルールですが、しかし、いわゆる玄関という部屋をあらためて造らなくても、
履物をぬぐ所を玄関と呼べば、その「所」はなにも部屋である必要はないようにも思います。
その昔、縁側から出入りし縁側で客を迎えていたように。

「まず初めに子供部屋」と言えば、部屋でなくてはなりませんが、
「子供の居る場所が子供部屋」と考えれば、それはいわゆる部屋の形をしていなくても
良いのではないかとも思います。そう考えると「子供部屋」に対するイメージが「秘密の基地」
みたいなものになってしまったりするのですが。

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