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続・玄関の部屋

玄関の傍らになんにでも利用できる部屋を設ける・・・

ただいまァ~と帰宅してすぐに、廊下脇の部屋(扉はありません、あったほうが良い場合には、少し幅広の引き戸が何かと便利です)に寄って手にした荷物を棚に置き、左右に並んだクローゼットの一方で普段着に着替えた後、隣あるいは向かいの洗面室で手洗いにうがいなどして、さぁ夕食・・・

でも、まだ少し時間があるようなら、この部屋から着替えを抱えてパンツ姿で洗面室から浴室へ・・・そういう場合、いっそのこと、この部屋から廊下を介さずに直接洗面室へ入れる方が楽かもしれませんし、そうなれば着替えた後の衣類なども直接洗面室の洗濯機へ放り込めるでしょう。

ところで、2階に自室がある場合にこの部屋とを行き来するよな 梯子を設けてはどうでしょう。
朝寝坊した時など急ぐ時には利用して、この部屋へ直接降りて洗面着替えが出来れば、際どいタイミングで遅刻しないで済むかもしれませんし、いっそのこと消防署にあるようなステンレスのパイプで垂直にすべり降りた方が早いかもしれません。でも、ステンレスだと下りはともかく登るのが大変でしょうから、フルに利用するなら竹にして登りにチャレンジすれば、日頃の運動不足解消のストレッチにもなるかもしれません。

この部屋で着替えるのですから、やはりお化粧も出来るように程好い大きさのテーブルをひとつ置くと良いでしょう。このテーブルは、棚に置いておいた会社の仕事を独りになってやる時も使えます。

そうやって、この部屋にあれこれと機能を持たせていくと、できるだけ広い方が良いようにも思えてくるのですが、それなら、さらに「いっそのこと」、この部屋と廊下の壁を取っ払ってしまって、ひとつの部屋にするのはどうでしょう。
壁がない分洗面室にもすぐ移動出来るでしょうし、玄関と居間との行き来は家具や棚で仕切った通路を利用することも出来ます。ただ、玄関の扉を開けるといきなり部屋とならないよう、また寒風など空気の流れや目線の処理にも工夫が必要です。

もうひとつ、この部屋に置くテーブルを椅子にかけて使うならその部分の床はフローリングの方が良いでしょうが、しかしその他は畳敷の方が便利です。
衣類の中にはフローリングの上に直に置きたくない物がありますが、そんな時でも畳の上なら気になりません。特に和服の着付けの際にはやはり畳が必要です。

また、好みにもよるでしょうが、このテーブルも座卓にして畳に座して使う方が使い勝手が良いように思います。フローリングの上では書類や本などあれこれ散らかせませんが、畳の上ならそれが出来ます。それに、正座してお化粧をすれば、何かしら由緒正しいきちんとしたお化粧ができそうです(それはどんな化粧なのと問われても「正座だものねぇ、由緒正しいんじゃないの!」としか言えません。ゴメンナサイ)。
ただ、お化粧にかかる時間はまちがいなく短くなります。なにしろ現代人の足は、しびれに対してまったくと言って良いほど鍛えられていませんから。

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玄関の部屋

 以前、玄関に収納を設けると便利で良いと書きましたが、少し話をひろげて言うと、
いっそのこと、「部屋」を設けたほうが便利なのではないかと思うことがあります。

例えば夕方の玄関を想像してみてください。

ただいまァ~と帰宅した子供の様子はどうでしょう。
玄関に着いたとたん、手にした学校の教材やクラブの用具をドッカと床におとし、
肩からおろしたカバンを廊下に投げる。
制服の汚れを気にするでもなく、靴をぬぎ、汗で足跡がつきそうな靴下で
フローリングに上がると、荷物を引きずるように自室へ。

やがて、親のどちらかが、あるいはその両方が帰宅すると、子供同様、
手にはカバンやバック、書類封筒、途中で買った本に夕食の材料、
着ているスーツにネクタイ、冬ならばコートにマフラー、手袋、
それらを身に付けたまま、居間に寄って自室へ。

つまり、ほとんどの場合、持っているもの身に付けているものの大半を
玄関から自室へ運んでいるのです。

その労力はわずかかもしれませんが、しかし、もし自室が二階にある場合には
階段を上がる時、よいしょと声をかけてしまいそうです。

そして翌朝、同じように自室から玄関へ。

それならいっそのこと、玄関脇に更衣室のような部屋を設けて、家族全員の衣類や
外室時に身に付けるバック・カバン・腕時計・ネックレス・ハンカチ・ティシュなどを
置いておき、朝この部屋で身支度をして出掛け、夜は帰宅したらこの部屋で着替えをする。

こうすれば、朝、出掛けに忘れ物をしても、靴を履いてしまった家人にせかされて、
二階へ取りに駆け上がることもないでしょうし、また衣類などの洗濯物は、
各自の部屋へ持って行かなくても、この部屋へ運んでそれぞれの棚にでも
収めれば良いでしょう。

その他、学校のクラブの用具や外に持ち出すテニスラケット・ゴルフクラブ・釣りの道具・
バードウォチング用のスコープに三脚などの趣味の道具を収納するなど、
玄関脇のこの部屋を機能的に使えば、便利な部屋になるのではないかと思うのですが。

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自由な発想

これまでリビングやダイニング、キッチンという室名を使って文章を書いてきましたが、
しかし室名のとおりに各室が壁で仕切られている必要はありませんから、
大きな一部屋がLDKであっても希望したとおりの造りであればそれでよいことです。

LDKは、公共住宅を構成する概念として用いられて以来、今では住まいの
大きさや部屋数をあらわす物差しのような言葉になっていますから、
例えば我が家を思い描く時にもLDKの文字で部屋割りをしたり、
人に自分の家を説明するときにもLDKを使っているようです。
また、人はそれぞれにLDKのイメージを持っているでしょうから、
「3LDK」と聞いてイメージする家の大きさもまた人それぞれです。

もしかすると、このLDKが住まいについての意識の中に知らぬ間に根付いて
しまっていて、その為に例えば住まいを思い描く時、意識がLDKに縛られて
室名や部屋数に向かい、自由な発想の妨げになっているのかもしれません。

キッチンは必要とする機能からも独立していた方が良いでしょうが、
LDについてはもっと自由に考えても良いように思います。
例えば、リビングという名の部屋をつくってそこでくつろぐのではなく、
くつろぐ場所をつくって、そこをたまたまリビングと呼ぶ、というように。
そうすれば「リビングだから応接セット」ではなく、「趣味の鉄道模型が
走り回るからリビング」にもなるように思います。

この他にも例えば「玄関だから靴をぬぐ」と言うのも、
ちょっと別の見方が出来るのではないでしょうか。
日本人の「清潔」に対する感性として、履物をぬいで家にあがることは
覆しようのないルールですが、しかし、いわゆる玄関という部屋をあらためて造らなくても、
履物をぬぐ所を玄関と呼べば、その「所」はなにも部屋である必要はないようにも思います。
その昔、縁側から出入りし縁側で客を迎えていたように。

「まず初めに子供部屋」と言えば、部屋でなくてはなりませんが、
「子供の居る場所が子供部屋」と考えれば、それはいわゆる部屋の形をしていなくても
良いのではないかとも思います。そう考えると「子供部屋」に対するイメージが「秘密の基地」
みたいなものになってしまったりするのですが。

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宅地について 1

宅地は、その上に家を建てる場所ですから、
その宅地がどのような地盤であるか
事前に把握しておかなくてはなりません。

豪雨などの自然災害で宅地が崩れて家が傾き、
あるいは倒壊するなどのニュースに接すると、
たとえ事前に調査し安全を確認した宅地であっても、
予想を超える自然災害にあえば、被害の大きさは
計り知れないものがあることを改めて実感します。

しかし、そうではあっても予測できることがあれば、
可能な限りの備えをしなくてはなりません。

たとえ専門家でなくてもいくつかのポイントを
知った上でその選定にのぞめば、万が一の場合に
被害を小さくすることが出来るかも知れません。

ここでは新たに造成された宅地について意見を述べます。

宅地は、海などを埋め立てたり、
山や丘を切り開いたりするなどして造成されます。

海に近い埋立地は、
一般的に地下水位が高くて地盤が軟弱なことが多く、
地震の際その規模によっては、
地盤がゆさぶられることで液状化現象が生じ、地下水が上昇して
地盤がさらに軟化し、建物が沈むことがあります。

田畑などの農耕地であった地盤は
その表層が腐食土となっていて、
多くの場合には地耐力(※)が低くい為に、
やはり建物が沈むことがあります。

これらの埋立地では
長期にわたって地盤の沈下が発生しやすい為、
建築にあたっては地盤を改良したり、
耐力のある地盤まで杭を打ったり、
基礎をベタ基礎とするなどの対策が必要になります。

(※)地耐力:
1㎡あたり何トンまで乗せても沈まないかという地盤の持つ耐力。  

宅地について 2へつづく

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宅地について 2

山や丘を切り開く場合は、一般的には傾斜地の一部を切り取った土で、
その下部の傾斜地を埋めて一段の平地を造る作業を繰り返します。

切り取った地面(切り土)は本来の地盤のままですが、
埋め立てた地盤(盛り土)は切り土に比べて土の密度が低くなりますから、
もし宅地の区画内に切り土と盛り土がある場合には、
地盤の弱い盛り土部分がより沈下(不等沈下)しやすくなり、
盛り土の土質によってはさらに沈下が進む場合もあります。

また、たとえ切り土であっても、
宅地の外周や一段低くなった隣の区画との境界に擁壁が
設けられている場合には注意が必要です。

擁壁の工事は、擁壁の両面に施工スペースを確保したうえで行う為、
切り土の一部を掘削して工事をし、擁壁完成後に掘削した部分を埋め戻します。

そのため埋め戻した箇所が、盛り土の場合と同様に
土の密度が低く不等沈下を起こしやすくなります。
また擁壁に設けられている水抜き用のパイプから土砂が流出するために、
埋め戻した箇所が沈下することもあります。

また山を崩して谷を埋め立てて造成された宅地の場合には、
谷側の造成地が谷底部へ向かって沈下することがありますから、
注意しなくてはなりません。

できれば盛り土や擁壁のまわりの埋め戻し部分は避けて建築したいものですが、
避けられない場合は前述の埋立地の場合と同様の対策を講じる必要があります。

宅地の土質、切り土と盛り土の見分け、造成後の経過年数、沈下量の測定、
地耐力、地盤改良など専門的な知識や経験を必要とする鑑定や判断は、
それを専門とする技術者にたよらなくてはならず、従って費用も必要となりますが、
宅地は、家はもとより、そこに住む人の生命をも託すのですから、
選定にあたっては可能な限りその内容を確認すべきだと思います。

この章の最後に、専門の技術者に相談するにあたり、
造成された宅地について、もし分譲業者から資料が提示されない場合には、
あらかじめ分譲業者に確認しておいた方が良いと思われる点について
記しましたので参考にして下さい。

宅地について 3」につづく。

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宅地について 3

造成された宅地について、専門の技術者でなくても調べられることがあります。

たとえば宅地のまわりの状況を見ることで、
宅地に造成された場所の元の姿をおおよそ知ることが出来ます。

まず宅地のまわりを見まわしてみましょう。

●宅地の周りは平坦地か傾斜地か。
  平坦地ならば造成の際の切り土・盛り土の規模は小さく、
  傾斜地ならば大きな規模の工事が行われているかもしれません。

●宅地のある地名に谷・沼・田・畑などの文字が使われていないか。
  地名にこれらの文字が使われていれば、
  現在その痕跡がなくても過去には文字が示すような地形であったと考えられます。

●宅地の周りに川や沼・湿地がないか、また水はけは良いか、
 過去に水害を受けていないか、近くに井戸があればその水位はどうか、
  これらの事を知ることで、その地域の水に対しての安全性やあるいは
  水害による危険性を考慮するきっかけになります。

●宅地のまわりで自生している植物の種類が、ある一線を境に異なっていないか、
 もしあれば土質の違いによる不等沈下が起きていないか、
 あるいは周辺に断層はないか、
 不等沈下や断層によるものとして次のような点にも注意してみましょう。

  ・宅地の周辺にある建物や塀の基礎・外壁にひび割れはないか、
  ・建物が変形したり軒先がゆがんでいたりしていないか、
  ・敷地が沈下したり、近くの道路に凹凸の箇所はないか、
  ・道路の排水溝に水が溜まっている箇所はないか、

たとえ土質に専門的な知識がなくても、
これらのことを観察することでいろいろな事を予想したり知ることが出来たりします。

そのうえで、周辺に古くからある商店の人や役場などを尋ねてみると良でしょう。
地元の人しか知らないその土地の状況や過去の災害など、
地域のいろんな情報を知ることが出来るかもしれません。

また、その地域にある建設会社や工務店、土木会社が、過去に行った工事で、
その土地に関する土質や地耐力などの情報を得ている場合があります。
場合によっては役場で紹介してくれるかもしれません。

宅地は決して安価なものではありませんから、
販売業者にせきたてられるように購入するのは考えものです。

また、見晴らしが良いから、幹線道路に近いからなど、
地盤の性質と直接関係しないことを優先して購入を決めるのも良いこととは思えません。

前にも記しましたが、
宅地は、家はもとより、そこに住む人の生命をも託すのですから、
なによりも先ず第一に、
それがどのような地盤であるのか理解する事を最優先したいものです。

宅地について 4」へつづく

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宅地について 4

宅地に家が建てられた状態で分譲されているケースがあります。

この場合の宅地には、
古くからある大きな敷地を整地していくつかの区画に分けたものや、
農耕地などを新たに宅地に造成して分筆したものなどがあります。

古くからある敷地では、
 その昔そこが農耕地であったとしても宅地にして以降の
 長い年月の間に少なくても沈下はおさまり、
 まわりの状況からも敷地の安定度を判断することが出来るでしょうが、
新たに造成された宅地では
 これまでに述べたように沈下も含めて
 いろんな点を考慮しなくてはなりません。

しかし
敷地にはすでに家が建ち、駐車場が設けられ、
家のまわりには植栽や砂利が施されていて、
地面を見て何かを知ろうとしても、
土圧などの試験を行うことも難しい状況になっています。

また分譲業者から、農耕地を造成した宅地であることや地盤改良したことを
説明されても専門知識がなくては理解できませんし、不安が残ってしまいます。

そんな場合には、造成について次のような点を確認して文章にしてもらい、
あらためて専門の技術者に相談してはどうでしょう。
文章にして残しておくことで、あとで役に立つことがあるかもしれません。

もし業者が、これら造成についての説明や質疑の回答を拒むような場合には、
たとえその宅地が気にいった物件であっても、信頼できるかどうか再考すべきでしょう。

●確認しておきたい点
  ・造成前はどのような用途の土地であったか
  ・土質と地耐力について
  ・切り土と盛り土の状況
  ・盛り土の土質と深さ
  ・造成工事後の経過年数
  ・造成後の検査済証の有無
  ・沈下の状況と沈下量実測の有無
  ・擁壁がある場合、擁壁付近の埋め戻しの土質
  ・地盤改良の方法など

分譲地の中には、人気が高く抽選によらなくては購入できないものもありますが、
選定にあたってはただ単に人気があるという事だけではなく、
何故に人気があるのかしっかりと把握し、できる限りその宅地について
理解・検討した上で選びたいものです。

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