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宅地について 2

山や丘を切り開く場合は、一般的には傾斜地の一部を切り取った土で、
その下部の傾斜地を埋めて一段の平地を造る作業を繰り返します。

切り取った地面(切り土)は本来の地盤のままですが、
埋め立てた地盤(盛り土)は切り土に比べて土の密度が低くなりますから、
もし宅地の区画内に切り土と盛り土がある場合には、
地盤の弱い盛り土部分がより沈下(不等沈下)しやすくなり、
盛り土の土質によってはさらに沈下が進む場合もあります。

また、たとえ切り土であっても、
宅地の外周や一段低くなった隣の区画との境界に擁壁が
設けられている場合には注意が必要です。

擁壁の工事は、擁壁の両面に施工スペースを確保したうえで行う為、
切り土の一部を掘削して工事をし、擁壁完成後に掘削した部分を埋め戻します。

そのため埋め戻した箇所が、盛り土の場合と同様に
土の密度が低く不等沈下を起こしやすくなります。
また擁壁に設けられている水抜き用のパイプから土砂が流出するために、
埋め戻した箇所が沈下することもあります。

また山を崩して谷を埋め立てて造成された宅地の場合には、
谷側の造成地が谷底部へ向かって沈下することがありますから、
注意しなくてはなりません。

できれば盛り土や擁壁のまわりの埋め戻し部分は避けて建築したいものですが、
避けられない場合は前述の埋立地の場合と同様の対策を講じる必要があります。

宅地の土質、切り土と盛り土の見分け、造成後の経過年数、沈下量の測定、
地耐力、地盤改良など専門的な知識や経験を必要とする鑑定や判断は、
それを専門とする技術者にたよらなくてはならず、従って費用も必要となりますが、
宅地は、家はもとより、そこに住む人の生命をも託すのですから、
選定にあたっては可能な限りその内容を確認すべきだと思います。

この章の最後に、専門の技術者に相談するにあたり、
造成された宅地について、もし分譲業者から資料が提示されない場合には、
あらかじめ分譲業者に確認しておいた方が良いと思われる点について
記しましたので参考にして下さい。

宅地について 3」につづく。

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